入院編③
前回のあらすじ
手術前日なのにマンガ読んで大号泣
はい、そんなこんなで手術日当日。
中途半端な寝不足もあってかそれほど緊張もせずに落ち着いた精神状態にあった。
こういう時はテンパるもんだと思っていたが案外私は図太いのだなぁとも思った。
で、手術前にやらなければいけないことが一つあってそれは
手術の3時間前までに水を1L飲む。
それ以上でもなくそれ以下でもなく1L。
なお、食事は禁止。
これは術前経口補水療法というもので、点滴を先に打つよりストレスもなく空腹感も多少まぎれるのでなかなかスマートな療法らしい。
で、私はちびちびといろはすを胃に流し込んで手術まで時間をつぶしていた。
で、手術の時間がやってきた。
人生初の手術室に入る私。
眼鏡を預け、よく見るビニールのヘッドキャップを被る私。
例によって顔がバケモノみたいになっているので心配される私。
これは普通に自慢なのだが、
背もそこそこ高く顔が小さいアンガールズ体型な上、
坊主で元から目もギョロっとしてるほうなので、
私からは異形の怪物の様な風格が漂っていた。
それ故何か無駄に心配をされてしまっていた気がする。
で手術台に寝っ転がる。
手術室には謎のBGMがかかっている。
おそらく、執刀医のパフォーマンスを安定させるための何かであろうと思う。
で、諸々の説明を受け、いざ点滴を腕に、、、
だが
「ん?あれ?ちょっとまってね…。」
「んんん?もっかいいくね。」
「あれれ?ちょっと…んん…。血管見当たらないね。」
はい。腕が細いからなのか何なのか、血管がうまく見つからず点滴が刺さりません。
神経は図太くとも血管はかなり細かったみたいです。
で、最終的に手の甲に刺すことになりました。
主に子供に点滴を用いるときに刺すのが手の甲らしいです。
私は子供でした。
でなんやかんやありつつも麻酔が投入されるわけなんですが、
友人曰く、「麻酔はキングクリムゾン」
※キングクリムゾンはジョジョのスタンド、使うと過程が消え結果だけが残る。
キンクリかぁ、マジでどうなるんだろ、術中に起きたりしたら怖いnlあでs....
・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・わ・・ま・・よ・・
・・・終わりましたよ。
起きてください、手術終わりましたよ。
はい、キンクリでした。
気がつけば手術が終わって、ふわふわしている間に自分の病室まで運ばれていました。
ぼけーっとしている中でわかることが一つあった。
喉めっちゃ痛ぇ。
何やら手術中、呼吸を安定させるため喉にチューブの様なものを通していた影響らしく喉がめちゃくちゃ痛い。
定期的に血反吐の様なものをゲホゲホ吐き出し、ぼーっとしてると今度は
手術したとこめっちゃ痛ぇ。
これはもちろん、メスが入って、プレート入れてボルトで固定してるのでそれはそれは痛いに決まっているのである。
で、看護師さんを呼んで、肩がいてぇ、いてぇと嘆いたところ、
ありがたいことに鎮痛剤が投与される運びになりました。
座薬で。
うっ…!
はい。そんなこんなで術後は麻酔等の影響でふらふら。ぼーっとして、それでも痛くて。なんかもうしんどかったです。
で、ある程度落ちついて関係各所に連絡をいれて、ぼちぼち消灯の時間になるも、
術後の諸々の痛み、日中寝てたので眠気もない、そして隣のチェーンソーマン(いびき)
無情にも私の安眠は夜のとばりに消えてなくなっていったのである。
つづく。