序章 誕生。

1992年 12月14日 福島市 某病院

冬将軍が寒波を運び、意気揚々と東北の街々に進軍を始めんとする最中、私、菅野が爆誕した。

 

出生体重はガリガリボデーの今の私からは想像できない約5000gのビッグベイビーだったらしい。

 

私は長男なので姉や隠し子がいなければもちろん母は初産であろう。胎内から私をひりだすのに大変苦戦したことは間違いないと思う。思い返せば生まれる瞬間から苦労させてたんだなぁと思うと、母には本当に頭が上がらない。ありがとう。

ちなみに何の因果か出生時はかなり毛が薄かったらしい(弟はフサフサ)。

 

私は福島市の病院で生まれたものの、当時父がいわき転勤していた為、出生届はいわき市で届けられた。なので実は私、いわき市出身なのである。うん、どうでもいいよな、そんなことは…

 

その後すくすくと育ち、私は立派なクソガキへと変貌を遂げたそうだ。

 

私の記憶の中でおそらく一番古いであろう記憶が、3歳頃、当時開通したばかりのバイパス、福島西道路に父と散歩に出かけた途中、謎の重機を目の当たりにしたことだ。

何だったんだろうな、あの重機…。

 

父に手を引かれ、笑顔でぽてぽてと道を歩くかわよい私がその約25年後、ワンルームの湿ったアパートの中、全裸で喘ぎながらペペロンチーノを作っているとは誰も想像なんてできなかったと思う。

ホント、人生ってのはままならんな。

 

そんなこんなで4歳を迎えた私に待っていたのは、人生初めての集団生活、

幼稚園だったのだ。

 

to be continued...